来迎院(東山) らいごういん
- 御寺別当
- 来迎院
真言宗泉涌寺の塔頭の一つで、空海(弘法大師)の創建と伝えられています。空海作とも伝えられる木像荒神坐像は、仏教の三宝である仏・法・僧を守る日本最古の三宝荒神で、木像護法神立像五体とともに国の重要文化財に指定されています。
荒神さんを拝むと、幸を招き、悪事災難を逃れるなど様々な御利益があるとされており、胞衣(ゆな)荒神という別名を持ち、昔から皇室の方々が安産を祈願されてきました。現在も、安産の神として信仰されています。また、荒神様をかまどの上に安置して、火の用心はもちろん、かまどの火が絶えないよう、その家をお守りいただくようお祀りされているお家もたくさんあります。
毎年1月の成人の日には泉涌寺及びその塔頭寺院で行われている「泉山七福神めぐり」では、第4番「布袋尊」の札所となっており、多くの参拝者で賑わいます。
弘法大師独鈷水(どっこすい)
弘法大師が独鈷(どっこ)という仏具で掘った井戸だと伝えられています。通常の井戸とは違い、洞窟のような形状の横井戸です。
井戸からは万病に効くといわれる水が今でも湧き出ており、霊源天皇が寵愛した女官、小少将局(こしょうしょうのつぼね)の娘が、生まれつき不自由であった目を洗ったところ、たちまち見えるようになったという逸話は今でも有名です。現在でも病気平癒を願う人が水を汲みに訪れています。
茶室 含翠軒(がんすいけん)
浪人中の大石内蔵助が名水のわくのを喜び建立したのが茶室「含翠軒」です。
山科にいた大石内蔵助は、ここまでやってきて仇討の策を練ったとも云われています。
現在も残る茶室の扁額は、大石内蔵助本人の直筆だそうです。その他にも赤穂浪士の書した絵画や愛用した茶釜なども所蔵されています。
この奥に心字池があり、周囲は苔がきれいな庭園です。
- 所在地
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〒605-0977
京都市東山区泉涌寺山内町33 - TEL
- 075-561-8813
- 正式名
- 御寺別当 来迎院
- 料金
- 大人 300円
高校生以下 200円
- 時間
- 9:00~17:00
- 交通アクセス
- JR・京阪電車「東福寺駅」下車、徒歩約20分
市バス「泉涌寺道」下車、徒歩15分 - 公式Webサイト
- https://raigoin.com/
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