釘抜地蔵 くぎぬきじぞう
- 石像寺
釘抜地蔵/石像寺
819年に弘法大師(空海)によって開創されたお寺です。本尊である石の地蔵菩薩が弘法大師が自ら彫ったと言われています。
数々の苦しみを抜き取ってくれる「苦抜地蔵」と呼ばれるようになりました。
由来
釘抜地蔵と呼ばれるようになったのには諸説あります。
一番有名なのが、室町時代ある大商人が両手の痛みを感じ色々な治療を施しましたが治らず、苦しみを抜いて下さるお地蔵様に願掛けを行いました。すると、7日目の夜、夢にお地蔵様が現われて「この痛みはお前が前世でわら人形に釘を打ち、人を呪った報いだ」と手に刺さっている恨みの釘を2本抜き見せました。目覚めると手の痛みはすっかり消えていました。商人は慌てて寺に行くと、お地蔵様の前に血のついた2本の釘があったそうです。
大きな釘抜きの像
入口の門をくぐると、大きな釘抜きの像が迎えてくれます。ここの釘抜きは、てこの原理を利用した現代風のものではなく、閻魔様に命じられた鬼が罪人の舌を抜くような、いわゆるやっとこと呼ばれる形状のものです。
その奥には約1000枚もの絵馬がぎっしりと並べられた本堂があり、本尊の釘抜地蔵が安置されています。釘抜きと釘を額にした絵馬は、苦抜きの祈願をした方々が、願成就して苦が抜けた暁に、釘抜き地蔵菩薩様に御礼として奉納したものです。
本堂の裏手には鎌倉時代につくられ、重要文化財に指定されている石像弥陀三尊像もあります。一つの石から掘り出した石仏としては日本最古のものといわれる美しい石像です。
- 所在地
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〒602-8305
京都市上京区千本通上立売上ル花車町503 - TEL
- 075-414-2233
- 正式名
- 石像寺
- 創建年
- 819年(弘仁10)
- 山号
- 家隆山
- 宗派
- 浄土宗
- 本尊
- 地蔵菩薩
- 開基
- 空海
- ご利益
- 苦悩止め
- 料金
- 無料
- 時間
- 8:00~16:30
- 駐車場
- 無し
- 交通アクセス
- 市バス「千本上立売」下車,すぐ
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