勝林院 しょうりんいん
- 問答寺
- もんどうでら
大原問答
1186年(文治2)後鳥羽天皇・後白河法皇院政のころの秋、顕真法印が法然上人を招いて浄土教について論議をした大原問答(念仏により極楽往生ができるかどうかの開答のとき、大光明を放たれて念仏衆生摂取不拾の証拠を現わされたという)で、ともに如来が証拠に立たれたところから、証拠阿弥陀如来と称し、この堂を証拠堂と呼んでいます。
天台声明の根本道場
大原の地は、「魚山声明(ぎょざんしょうみょう)」という天台宗には欠かせない仏教声楽の聖地です。中でも勝林院は、平安時代に慈覚大師・円仁(えんにん)が天台声明(てんだいしょうみょう)の道場として創建し、北部にある来迎院(らいごういん)と共に「魚山大原寺(ぎょざんだいげんじ)」と呼ばれた一つの大きな念仏道場の場として栄えました。
美男の阿弥陀様
本堂の中には、本尊の阿弥陀如来坐像が。勝林院の阿弥陀如来は、大原問答の際に光を放ち法然が正しいということを示したということから、証拠の阿弥陀とも呼ばれています。
像高約280センチと大きく、目元がキリッとしているのが特徴で、美男の阿弥陀様と呼ばれることもあります。耳たぶも特徴的なカーブをしています。美男の阿弥陀様の指定席という場所が設けられており、そこから見ると一層かっこよく見えるのだとか。ぜひそこに座って見てみて下さい。
勝林院の紅葉
京都の大原は、「「日本の紅葉の名所100選」」に選ばれている紅葉の名所です。
紅葉の見ごろは11月中旬からで歴史の風格を感じさせる本堂と色鮮やかな紅葉との組み合わせも見事です。参道脇の苔と紅葉のコントラストも楽しめます。
- 所在地
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〒601-1241
京都市左京区大原勝林院町187 - TEL
- 075-744-2409
- 正式名
- 勝林院
- 創建年
- 835年(承和2年)
- 山号
- 魚山
- 宗派
- 天台宗
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 開基
- 円仁
- 文化財
- 石造宝篋印塔(国・重要文化財)
- 料金
- 大人 300円
- 時間
- 9:00~16:00
- 駐車場
- 無し
- 交通アクセス
- 京都バス「大原」下車,徒歩約10分
- 公式Webサイト
- https://www.shourinin.com/
- 備考
- 朱印帖や御軸をお持ちになる方は念のためお問合せください。(住職が不在のときもあります)
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