東寺の紅葉ライトアップ2023
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東寺ライトアップ
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東寺 金堂
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東寺
東寺 五重塔
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東寺 講堂
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東寺 桜ライトアップ
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東寺

東寺 とうじ

  • 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
  • 教王護国寺
  • 左大寺

歴史

平安京の正門にあたる羅城門の東西に、都の左京と右京を守る王城鎮護の為、また東国と西国とを守る国家鎮護の寺として、「東寺」と「西寺」という2つの官立寺院が建立された事を始まりとします。その後西寺は早い時期に衰退したが、東寺は823年(弘仁14)に嵯峨天皇から真言宗の宗祖である弘法大師空海へ下賜され、そこからは国家鎮護の寺院であるとともに、真言密教の根本道場となりました。
平安後期には一時期衰退するが、鎌倉時代には弘法大師信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として、皇族から庶民まで再び広く信仰を集めるようになります。中でも、後白河法皇の皇女である宣陽門院(1181~1252)は空海に深く帰依し、莫大な荘園を寄進した他、「生身供」(空海が今も生きているがごとく毎朝食事を捧げる儀式)や「御影供」(毎月21日の空海の命日に供養を行う)等の儀式を創始しました。
中世以後も、後宇多天皇・後醍醐天皇・足利尊氏等、多くの貴顕や為政者の援助を受けて栄えました。1486年(文明18)の火災で主要堂塔のほとんどを失いますが、豊臣家・徳川家などの援助により、金堂・五重塔等が再建されました。何度かの火災を経て、東寺には創建当時の建物はもう残っていませんが、南大門・金堂・講堂・食堂が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍の配置や、各建物の規模は平安時代のままで変わっていません。

伽藍

<金堂(国宝)>
東寺の中心堂宇(本堂)。諸堂塔のうちもっとも早く建設が始められ、東寺が空海に下賜された823年(弘仁14)までには完成していたと推定されています。当初の堂は1486年(文明18)焼失し、その後1世紀近く再建されませんでした。
現存の建物は、豊臣秀頼の寄進で1603年(慶長8)に復興し、1606年(慶長11)には落慶法要が催されました。入母屋造本瓦葺で、外観からは二重に見えますが一重裳階付きです。内部は広大な空間になっており、重要文化財である本尊の薬師如来坐像(仏師康正作)、日光菩薩と月光菩薩の両脇侍像が安置されています。本尊は像高が2.88m、台座と光背を含めると総高10mに達する巨像で、我が国最大の薬師如来像です。

<講堂(重要文化財)>
金堂の背後(北側)に建っている、僧達が立体曼荼羅(密教浄土の世界)を学んだ学問所です。金堂が顕教系の薬師如来を本尊とするのに対し、講堂には大日如来を中心とした21体の密教尊が整然と安置され、立体曼荼羅を構成しています。
これら諸仏は、日本最古の本格的な密教彫像で、開眼供養が行われたのは空海の没後である839年(承和6)ですが、全体の構想は空海によるものとされています。21体の仏像のうち、五仏(重要文化財に指定)の全てと五大菩薩の中尊像は室町時代から江戸時代の補作ですが、残りの15体は講堂創建時の像で、平安時代前期を代表する密教彫像として国宝に指定されています。

<五重塔(国宝)>
東寺だけではなく、もはや京都のシンボルともなっている塔です。
高さ54.8mは木造塔として日本一の高さを誇ります。826年(天長3)に空海が創建に着手しますが、完成したのは空海没後の9世紀末でした。約50年を要する難工事でしたが、僅か4年後には落雷によって焼失してしまいます。その後も雷火や不審火で4回焼失し、現在の塔は1644年(寛永21)に徳川家光の寄進で建てられた5代目です。
初重内部の壁には真言八祖像が描かれ、四方の柱には金剛界曼荼羅、側柱には八大龍王が描かれています。真言密教の中心尊である大日如来の像はここにはありませんが、塔の各層を貫く心柱を大日如来と見なしています。
須弥壇には、心柱を中心にして四尊の如来像と八大菩薩像が安置されており、一層の軒下四隅に邪鬼が踏ん張って支えています。(縁の下の力持ち)

<御影堂(国宝)>
境内西北部の「西院」と呼ばれる築地で囲まれた一画に建つ、前堂・後堂・中門の3つの建物で構成される複合仏堂です。かつて弘法大師空海が住房としていました。1958年(昭和33)の国宝指定時の名称は「大師堂」ですが、寺では主に「御影堂」の名称を用いています。当初の堂は1379年(康暦1)に焼失、その翌年に後堂部分が再建されました。
10年後の1390年(明徳1)、弘法大師像を安置する為に北側に前堂、その西側に中門が増築された。後堂には空海の念持仏とされる不動明王坐像(国宝)が安置されている。非公開の秘仏であるが、日本の不動明王像としては最古の作例の1つとされる。
前堂には弘法大師坐像(国宝)が安置される。この像は、1233年(天福1)に運慶の4男康勝が制作したもので、空海の弟子真如が描いた空海の肖像とほぼ同じといわれている。像の前では、毎朝6時に「お大師様」に朝食を捧げる「生身供」が執り行われ、多くの参拝者が集まる。

東寺の塔頭

観智院 / 宝菩提院

弘法さん

毎月21日は空海の命日で、東寺の境内に骨董市が開かれ「弘法市」または「弘法さん」として親しまれています。毎回、多くの地元の人や観光客が訪れています。

ミシュラングリーンガイド

【東寺】・【五重塔】・【薬師如来】・【曼茶羅】が二ツ星に、
【金堂】・【講堂】・【曼茶羅の不動明王】が一ツ星に選ばれています。

御朱印

東寺御朱印
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※いただける御朱印の種類は、期間によって変わる場合があります。

所在地
〒601-8473
京都市南区九条町1
TEL
075-691-3325
正式名
金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
創建年
796年(延暦15)
山号
八幡山
宗派
東寺真言宗
本尊
薬師如来
開基
桓武天皇
文化財
金堂・五重塔・御影堂・蓮花門・絹本著色真言七祖像・不動明王坐像ほか(国宝) 慶賀門・五重小塔・講堂・東大門・南大門・経蔵・金銅舎利塔ほか(国・重要文化財) 境内(国・史跡)
料金
御影堂、食堂などの拝観は無料です。
有料拝観となる金堂・講堂・五重塔は大人500円~1000円※時期によりかわります (諸堂参拝の場合は100円追加)
時間
金堂、講堂
8:00〜17:00時(16:30 受付終了)
宝物館、観智院
9:00〜17:00時(16:30 受付終了)
駐車場
有り(50台、有料 2時間/600円)
交通アクセス
近鉄電車「東寺」駅下車,徒歩約10分
市バス「東寺東門前」下車,すぐ
JR「京都」駅下車,徒歩約15分
公式Webサイト
https://toji.or.jp/

★★ ミシュラングリーンガイド 二ツ星

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