本法寺
本法寺 山門
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書院と三つ巴の庭
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本法寺 十の庭
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三つ巴の庭 光悦垣
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本法寺

本法寺 ほんぽうじ

1436年(永享8)本阿弥清信が日親上人を開基に請じて創建したのが本法寺の起こりです。はじめは東洞院綾小路にありましたが、1536年(天文5)法華の乱によって山徒に焼かれ、後に現在の地に移りました。江戸時代には後水尾天皇、紀州徳川家の保護をうけて繁栄しました。現代の経蔵、宝蔵のほかは天明の大火(1788)後に再建されたものです。
琳派の祖・本阿弥光悦の菩提寺です。

境内は桜の名所として有名なほか、秋には見事なイチョウの木が黄色く色付き、人々の目を楽しませてくれます。

本阿弥光悦作「巴の庭」

安土桃山から江戸時代にかけて活躍した芸術家、本阿弥光悦作の枯山水庭園「巴の庭」は国の名勝で、枯滝石組(三尊石組)は室町時代の手法が施されています。3つの小ぶりな築山で巴紋を表現することからそう呼ばれており、枯滝・石橋の右手には光悦垣が。また、切石で作られた十角形の池が日蓮の「蓮」を、縁側前に半円を2つ組み合わせた円形石が「日」とし、日蓮宗を表現しています。

また、唐門前に巴の庭修復事業に伴い作庭された「十の庭(つなしのにわ)」は、9個の石と見る人の心にもうひとつの石(意志)が存在することから「十の庭」と名付けられました。ちなみに、数字を1から9を数えるときに「ひとつ、ふたつ」と最後に「つ」がつくが、10は「つ」がつかないことより「十」を「つなし」と読ませています。

長谷川等伯ゆかりの寺

安土桃山時代から江戸時代初期を代表する絵師長谷川等伯の縦10m横6mにもおよぶ「佛涅槃図」(国指定重要文化財)も見どころの一つ。京都三大涅槃図のひとつに数えられます。通常時は複製図の公開ですが、毎年特別寺宝展の開催時期限定で真筆が公開されます。
また、本堂前には本阿弥光悦お手植えの松と共に等伯の像が建っています。

所在地
〒602-0061
京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617番地
TEL
075-441-7997
山号
叡昌山
宗派
日蓮宗
本尊
三宝尊
開基
本阿弥清信
文化財
金銅宝塔・絹本著色蓮花図・法華題目抄ほか(国・重要文化財) 庭園(国・名勝) 紙本金地著色唐獅子図四曲屏風ほか(市・有形文化財)
料金
境内自由
(宝物館、庭園は有料500円)
時間
10:00~16:00
駐車場
有り(バス3台分無料、自家用車5台分無料)
交通アクセス
市バス「堀川寺之内」下車、徒歩約3分
公式Webサイト
https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/index.htm

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