
ろざんじ
廬山寺
938年(天慶1)慈恵大師良源(りょうげん)が北山に開き、興願金剛院と称しました。1245年(寛元3)法然上人に帰依した住心房覚瑜によって船岡山麓に復興され、廬山天台講寺(ろざんていだいこうじ)と改められて、円、浄土、戒、密の四宗兼学寺院となりました。その後、後醍醐天皇の勅願寺となりましたが、応仁の兵火に遭い、天正年間(1573~1592)現在の地に移りました。
また境内には天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、長い戦乱で荒れ果てた京都の都市改造の一環として外敵の来襲に備える防塁と、鴨川の氾濫から市街を守る堤防として作った御土居の一部が残っています。
毘沙門天 / 京都七福神
多聞天の別名をもつ武勇の神様、元はインドの財宝福徳を司る神。
北方の守護神で、仏教を守護する神でもあり、毘沙門天を信仰すると十種の福を得るとされています。菅原道真や小野道風も信仰していたといわれています。
「京都七福神」の第3番目の毘沙門天となっており、洛陽三十三所観音霊場の第32番札所でもあります。
紫式部
紫式部の邸宅跡であり、「源氏物語」をはじめ、「紫式部日記」や「紫式部集」など数々の名作を執筆執筆の地とされています。物語にちなんだ桔梗のお寺としても有名で、6月~9月初旬には本堂前の「源氏の庭」に紫色の可憐な花が咲き誇ります。
追儺式鬼法楽(ついなしきおにほうらく)
開祖の元三大師が300日の護摩供を行っていた際に、修行を邪魔するために悪鬼が現れるも、護摩の法力と独鈷、三鈷と呼ばれる法器をもって降伏させた故事に由来しています。
鬼法楽は鬼おどりとも呼ばれていて、手に武器と松明を持った赤・青・黒の3色の鬼が、独特の足拍子を取りながら、出現。3色の鬼は、人間の善性を邪魔する三種の煩悩を表し、赤鬼は貪欲、緑鬼が瞋恚(しんい)・憎悪、黒鬼が愚痴をそれぞれ体現しています。3鬼が踊り回った後、護摩の秘法と法弓蓬莱師福娘による福餅・蓬莱豆によって逃げ出すとの趣向です。数多い節分行事の中でも独特のおもしろさを持ち、親しまれています。
- 所在地
- 〒602-0852 京都市上京区寺町通広小路上る北之辺町397
- TEL
- 075-231-0355
- 正式名
- 廬山天台講寺
- 山号
- 日本廬山
- 宗派
- 圓浄宗(天台宗系)
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 創建
- 938年(天慶1)
- 開基
- 良源
- 料金
大人400円 小人300円
※団体(30名以上)300円- 時間
9:00~16:00
- 駐車場
駐車場あり
- 交通アクセス
京阪電車「出町柳駅」下車、徒歩15分
京阪電車「神宮丸太町駅」下車、徒歩20分- 公式ウェブサイト
- http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/
- 備考
休:1月1日・2月1日~2月9日・12月31日
- 近郊の観光スポット
-
- 梨木神社 [ 約100m ]
- 清浄華院 [ 約100m ]
- 京都迎賓館 [ 約220m ]
- 護浄院 [ 約400m ]
- 北村美術館 [ 約420m ]
- 京都御所 [ 約580m ]
- 閑院宮邸跡 [ 約580m ]
- 妙音堂 [ 約630m ]
- 鴨川三角デルタ [ 約640m ]
- 新島旧邸 [ 約650m ]
- 常林寺 [ 約700m ]
- 長徳寺 [ 約740m ]
- 叡山電鉄 出町柳駅 [ 約790m ]
- 本満寺 [ 約830m ]
- 下御霊神社 [ 約840m ]
- 旧三井家下鴨別邸 [ 約890m ]
- 虎屋 京都ギャラリー [ 約900m ]
- 護王神社 [ 約910m ]
- 安達くみひも館 [ 約920m ]
- 行願寺 [ 約920m ]
- 京都御苑 [ 約990m ]
- 厳島神社 [ 約990m ]
※ [ ] 内は、廬山寺からの直線距離
- 近郊の宿
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- 京都平安ホテル [ 約830m ]
- ホテル京都ガーデンパレス [ 約860m ]
- ザ・パレスサイドホテル [ 約950m ]
※ [ ] 内は、廬山寺からの直線距離
- 近郊の食事処
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- とらや 京都一条店 [ 約850m ]
- 虎屋菓寮 京都一条店 [ 約910m ]
※ [ ] 内は、廬山寺からの直線距離
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