長楽寺 ちょうらくじ
平清盛の娘・建礼門院徳子ゆかりの寺
長楽寺は、清盛の娘・建礼門院徳子が出家したお寺と知られており、境内にある供養塔には徳子の遺髪が納められていると伝えられています。
延歴24年(西暦805)桓武天皇の勅命によって、伝教大師を開基とし、大師御親作の観世音菩薩を本尊として創建されました。本尊に安産・子宝の信仰もある准胝(じゅんてい)観音像を祀り、洛陽三十三観音霊場の第七番札所でもあります。
除夜の鐘
梵鐘は明暦3年に鋳造され、その妙音は「長楽寺の鐘」として広く市民に親しまれていましたが、戦時中惜しくも供出され、その後昭和31年に再興、その黄鐘調(おうじきちょう)の音色が蘇り、毎年大晦日の除夜の鐘として鳴らされています。
また、史跡名勝として四季折々に美しい風情が楽しめ、特に秋の紅葉は京の隠れた名所として知られております。その美しさから、多くの文人墨客が長楽寺を訪れた際に詠んだ詩歌が数知れず残されて今日に至っています。詠われた境内の紅葉が赤く染まる頃、この地の景勝をこよなく愛したゆかりの人々を偲んで、11月23日に紅葉祭りが開催されます。
相阿弥作の園池
室町時代、相阿弥が足利八代将軍義政の命により銀閣寺の庭を作る時、試作的に作ったと伝えられています。苑内に東山(長楽寺山と言う)をとりいれ山腹より湧き出づる滝の水を落として苑池となし「築山庭造伝」(享保二十年1735)にも「庭の景すぐれて自然の趣のあるすがた」とたたえられています。
- 所在地
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〒605-0071
京都市東山区円山町626番地 - TEL
- 075-561-0589
- FAX
- 075-561-8550
- 正式名
- 長楽寺
- 創建年
- 805年(延歴24)
- 山号
- 黄台山
- 宗派
- 時宗
- 本尊
- 准胝観世音菩薩
- 開基
- 伝教
- 料金
- 大人 500円
小人 200円 - 時間
- 9:00~17:00
※木曜定休日(特別拝観中は除く) - 駐車場
- 無し(近くに円山公園市営駐車場有り)
- 交通アクセス
- 市バス「祇園」下車、徒歩約10分
京阪電車「祇園四条駅」下車、徒歩約20分
阪急電車「河原町駅」下車、徒歩約23分
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