寂照院 じゃくしょういん
寂照院は、弘仁10年(819年)に空海十大弟子の道雄僧都が創建した、海印寺十院のうちのひとつです。皇室の庇護を受けて栄えましたが、応仁の乱等で海印寺は焼失し、海印寺塔頭の寂照院のみが残されました。四天王立像四体があり、寺院正面の仁王門には、運慶・湛慶の流れを汲む仏師が室町時代に作ったとされる金剛力士立像二体(阿形、吽形)が堂々と立っています。
また本堂北側には、本堂の再建工事の時に発見された「走田9号墳(海印寺古墳)」の一部である横穴式石室が展示されています。
妙見社と寂照院
平安時代初期に大寺院の建立を考えていた嵯峨天皇は、空海の高弟の佐伯道雄に勅命を出します。夢の中で道雄は神様から啓示を受け、山の神である妙見菩薩を寂照院近くの妙見社(現在の走田神社)に合祀したとされています。現在、妙見菩薩は寂照院に安置されています。
孟宗竹発祥の地
1227年に道元禅師が中国江南地方から持ち帰った孟宗竹をこの地に植えたとされています。境内入口には「日本孟宗竹発祥之地」の石碑が建てられており、名産乙訓たけのこのはじまりともいわれています。境内の東側には孟宗竹の林もあります。
- 所在地
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〒617-0853
京都府長岡京市奥海印寺明神前31 - TEL
- 075-954-8100
- 山号
- 木上山
- 宗派
- 真言宗
- 本尊
- 千手観世音菩薩
- 開基
- 佐伯道雄
- 料金
- 入山料 100円
- 時間
- 9:00~17:00
- 交通アクセス
- 阪急京都線「長岡天神駅」下車
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