歩いて回ろう 嵯峨野古刹と池めぐり

自然と史跡の調和が美しい嵯峨野地区。人気の竹林エリアを少し離れた、古刹と池が点在する大覚寺エリアをのんびり歩きながら巡ります。
古刹の歴史に触れ、四季折々の草木に彩られた庭園を眺め、心地よい風を感じる池畔を歩く・・・。
由緒ある寺院と四季折々の自然を堪能できるコースです。

宝筐院

足利2代将軍である義詮の菩提寺で、その称号から宝筐院という名称になりました。庭園には生前敵同士であった北朝の足利義詮と南朝の楠木正行のお墓が隣同士で仲良く並んでいます。
宝筐院の秋の境内は紅葉が見事です。その紅葉の美しさからポスターやCMになるほど素晴らしく、イロハ紅葉やドウダンツツジが映えます。
回遊式枯山水庭園なので、枯山水の白砂と緑が美しい苔、そして燃えるような紅葉を堪能しながら庭園をぐるりと歩くことができます。現在、撮影を目的とした拝観は禁止されているため、大型、中型カメラ、三脚、一脚を所持したままの入場はできません。ご注意ください。

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宝筐院

徒歩 徒歩 約130m

清涼寺

平安初期に建立された大変歴史の古い寺院で、嵯峨釈迦堂と親しまれる清涼寺。
宋から持ち帰られた日本三大如来像の一つとされている国宝の釈迦如来像の中には絹製の五臓六腑の模型が入っており、「世界最古の内蔵模型」とされています。
境内にはたくさんの草木が植えられており、仁王門や本堂、多宝塔などを背景に「絵になる風景」を一年を通して楽しむことができます。
もとは源氏物語の光源氏のモデルと言われる源融(みなもとのとおる)の山荘跡。春は和泉式部ゆかりの「軒端(のきば)の梅」の古木が華やかに咲きます。

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清涼寺

徒歩 徒歩 約620m

大覚寺

嵯峨天皇の離宮として建立され、1200年の歴史を持つ真言宗大覚寺派大本山。
諸堂を結ぶ回廊は、雨に見立てた縦の柱と稲妻のように直角に折れ曲がった形から「村雨の廊下」と呼ばれており、今も王朝の雅な雰囲気を漂わせています。また、時代劇の定番ロケ地としても有名です。宸殿は御水尾天皇より下賜された建物で、狩野山楽筆の豪華な襖絵「牡丹図」「紅梅図」が見ものです。般若心経写経の根本道場、いけばな発祥の花の寺としても知られています。

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大覚寺

徒歩 徒歩 約260m

大沢池

大覚寺の境内東側にある大沢池は平安時代の嵯峨院庭園の遺構であり、中国の洞庭湖を模して造営された人工の林泉となっています。舟遊びを好んだ嵯峨天皇にならい、古来より月見の名所として知られ、現在も中秋の名月の日には舟を浮かべる「観月の夕べ」というお月見が催されます。外周約1kmの池の周りには桜や紅葉が植えられ、春と秋は一層美しく彩られます。また、大沢池のなかには菊ケ島と呼ばれる小島があり、そこに咲く野菊を嵯峨天皇が手折ったという伝承から、この菊を門外不出で新種改良したものが「嵯峨菊」として今に伝えられています。

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大沢池

徒歩 徒歩 約860m

広沢池

嵯峨野の山々をバックにした広沢池。宇多天皇の孫、寛朝僧正が遍照寺建立の際に造らせた灌漑用のため池です。周囲約1kmは春の桜、夏にはアシがそよぐなど四季を通して田園風景を楽しむことができ、また観月の名所としても有名で、松尾芭蕉など多くの歌人がその素晴らしさを歌に詠んでいます。1944年には歴史的風土保存地区に指定され、2010年にはため池百選にも選定されています。
池では鯉などの養殖が行われており、毎年春に稚魚が放たれ、そして12月になると、池の水を抜き、鯉を水揚げする「鯉揚げ」が行われます。その水揚げされた鯉や鮒は、それぞれ量り売りされるため、買い求めるため多くの人が訪れます。鯉上げが終わると池の水は徐々に戻され、春先には元の姿に戻ります。

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広沢池
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