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展覧会"屏風が映し出す縁"2017年7月1日(土)~9月26日(火)
京の町に息づく千總
三条烏丸西、と聞けば、あぁあのレトロなレンガづくりの建物が並んでいる通りだ、とすぐ思い浮かぶ方もあると思います。
株式会社千總は弘治元年(1555年)、法衣装束を中心とする法衣織物業として創業されました。
その後、明治初期の近代化による社会変動による苦境の中、友禅染を家業にするとともに、従来の友禅染の改革に努め、いまのよく知られる「京友禅の千總」となりました。
創業以来460年、この地に変わらず伝統を守りながら、一方で展開する店舗では「現代の生活空間や都会の景色に溶け込む着物の提案」として、新しいコンセプトにも取り組んでいます。
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展覧会\"屏風が映し出す縁\"
「動く美術館」と呼ばれるほどの美しい装飾が 施された、祇園祭の山鉾。
醍醐味はこれにとどまらず、宵山期間中、京のあちこちで「屏風祭」がおこなわれます。
所有されているそれぞれの秘蔵のコレクションを間近にすることができる、またとない機会です。
千總の「屏風祭」は、7月15日(土)と16日(日)。今回の展覧会を特別に開館時間を21時まで延長します。
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1章 京と町絵師
屏風を通じて千總と京都の町の日本画家たちとの縁を描き出すこの展覧会。
円山応挙を祖とする円山派、応挙の筆法を吸収した四条派、虎のモチーフで知られる岸派、水墨画や大和絵の手法を取り入れた望月派など、京都の様々な流派の絵師の作品が残っています。
とくに印象的だったのが、森祖仙による「猪図屏風」。
どっぷりと横たわり、少し眠そうにも見える優しい眼。細い前足をちょっと伸ばして、草木の上でくつろいでいるようです。
萩の花とともに色使いも柔らかく、いつまでも見ていたくなりました。
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2章 明治の京都画壇と千總12代西村總左衛門
友禅染は多くの工程を分業にして製作される場合があります。その土台となるのが下絵。下絵はまず図案を参考に描かれます。
では図案はどこから来るのか。千總の12代当主・西村總左衛門は、京に住む日本画家たちにその下絵を依頼しました。
当時は明治時代初期。法衣商として、御所や宮家の御用も手がけていた千總だけでなく 、東京遷都や廃仏毀釈による寺院や公家などのパトロンの不在や欧化思想により、日本画家たちも職を得られず、窮乏を余儀なくされていました。
12代当主・西村總左衛門は、絵の師弟の関係だった京都画壇の大家・岸竹堂へ下絵製作を依頼したのをはじめとして、多くの日本画家と密接な関係を築いていきます。
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江戸時代後期と明治時代以降に分けて、詳細な解説も展示されています。千總のある三条通を中心に、北は今出川通から南は五条通まで、この四つの流派が混在していたのがわかります。
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「型友禅」の展示も。
あくまで平面的な素材であるにもかかわらず、まるで模様が飛び出して見えるような立体感と迫力があります。
どれも写実的で色の濃淡も鮮やか。とくにイキイキとした人の表情が印象的でした。
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千總の祇園祭2017関連イベント
■千總屏風祭
7月15日(土)、16日(日) 特 別開館 時間延長21時まで
■千總の線香花火大会 ※参加無料。定員:各日先着150名
7月15日(土)、16日(日) 18時~21時 場所は千總ビル前
丁寧な手仕事で作られた純国産線香花火。清水寺でのご祈祷がされています。
■ギャラリートーク ※参加無料 事前申し込み制
7月26日(土)16時~、9月2日(土)14時~
展覧会の見どころや作品のポイント、千總と日本画家とのエピソードなどをご紹介します
手土産、贈答品も千總で
ストールや風呂敷などの布製品から、傘、扇子、絵葉書、きれいな絵柄の小箱に収められたちょっとしたお菓子など、ぱっと目を引く、喜ばれる品々が並んでいます。
千總ギャラリーの入り口前。ぜひお立ち寄りください。
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【千總ギャラリー】
10:00-18:00 / 水曜休館
※展示替え、特別貸し切りなどで休館することがございます。
入場無料
「屏風が映し出す縁」 展覧会ページ
http://www.chiso.co.jp/gallery/201707/
【SOHYA TAS】
10:00-18:00 水曜日も営業
075-221-3133
http://sohya-tas.com
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