葵祭2024
5月15日(雨天の場合は翌日に順延、両日雨天の場合中止)
葵祭は、祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つとして知られています。
京都御所から下鴨神社・上賀茂神社へ新緑の都大路を、総勢500名を超える平安絵巻さながらの優雅な行列がねり歩きます。
京都最古の祭で、行列のすべてに葵の葉が飾られてます。
葵祭の前儀
競馬会足汰式(くらべまえあしぞろえしき)
日時:5月1日 13時頃~
場所:上賀茂神社
5月5日に行われる「賀茂競馬(かもくらべうま)」本番に先立ち馬の優劣や組み合わせを決める儀式です。勇壮な神事で、京都市無形文化財に登録されています。
流鏑馬神事(やぶさめしんじ)
日時:5月3日 13時~15時30分
場所:下鴨神社
葵祭の道中の無事を祈ってお祓いをする神事です。
糺の森(ただすのもり)にある馬場で、公家の装束(束帯)を着用した射手が、疾走する馬の上から、的を射抜きます。
馬を走らせながら的を射抜くという、非常に見ごたえのある人気の行事です。公家装束を着用しての流鏑馬は他では見ることができません。
矢が的に的中すれば五穀は稔り、諸願は成就すると言い伝えられています。
斎王代禊の儀(さいおうだいみそぎのぎ)
日時:5月4日 10時~
場所:上賀茂神社・下鴨神社(一年交替)
斎王代(さいおうだい)と、女人列に参加する四十人の女性が御手洗池に手を浸して身を清める儀式です。下鴨神社と上賀茂神社両社で毎年交替で行われます。
歩射神事(ぶしゃしんじ)
日時:5月5日 11時~
場所:下鴨神社
葵祭の沿道を清める、魔除けの神事です。
歩射神事は、馬上の流鏑馬に対して、地上で矢を射ることに由来しています。
射手が弓を鳴らす「蟇目式(ひきめしき)」で邪気を祓い、楼門の屋根を越えて鏑矢を飛ばす「屋越式(やごししき)」、大きな的を射る「大的式(おおまとしき)」、連続で矢を射る「百々手式(ももてしき)」がそれぞれ行われます。
賀茂競馬(かもくらべうま)
日時:5月5日 10時~
場所:上賀茂神社
舞楽装束を身にまとった乗尻(騎手)が馬に乗り、左右に分かれて参進。
境内の馬場でその速さを競う競駈(きょうち)は儀式の後、14時頃より始まります。
御蔭祭(みかげまつり)
日時:5月12日 9時30分~
場所:下鴨神社
葵祭りに先駆けて、比叡山山麓の御蔭山より下鴨神社に神霊を迎える神事です。
16時頃に「切芝神事」において「東遊」の舞が奉納されます。
行列巡行マップ
行列紹介
本列
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乗尻(のりじり)
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行列を先導する騎馬で、左右各3騎ずつです。上賀茂の競べ馬の騎手が努めます。
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検非違使志(けびいしのさかん)
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平安時代の警察の役人です。下役を率いて行列の警備にあたります。
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検非違使尉(けびいしのじょう)
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検非違使志の上役にあたります。行列の警備の最高責任者にあたります。
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山城使(やましろつかい)
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山城国を治めていた役人と、その従者です。下鴨神社・上賀茂神社ともに洛外になる為、山城の国司の管轄区域になり、督護の任につきます。
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御幣櫃(ごへいびつ)
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上賀茂、下鴨両社の神前に供える御幣物を納めた櫃です。白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆきます。
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内蔵寮史生(くらりょうのししょう)
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内蔵寮の役人で、御幣物を管理しています。
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馬寮使(めりょうつかい)
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走馬をつかさどる六位の武官です。騎乗しており、調度掛に弓矢を持たせています。
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牛車(ぎっしゃ)
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一般的に御所車と言われています。勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせます。牛童(うしわらわ)・車方・大工職などが替え牛とともに従います。
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御馬(おうま)
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走馬(そうめ)ともいわれます。神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬を馬部(めぶ)がついて引いて行きます。
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和琴(わごん)
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「河霧」の銘を持つ和琴です。神前の奏楽用として舞人の前で運ばれます。
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舞人(まいびど)
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近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者がこの日の舞人を勤めます。
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陪従(べいじゅう)
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近衛府の五位の武官で、下鴨、上賀茂両神社の社頭で歌を唄い、楽器を演奏します。
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内蔵使(くらづかい)
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内蔵寮の次官で五位の文武兼官です。勅使が神前で奏上する御祭文を奉持しています。
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勅使(ちょくし)
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天皇の使いで、行列中の最高位者です。四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われます。
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牽馬(ひきうま)
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勅使の替馬です。帰路に備えます。
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風流傘(ふりゅうがさ)
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牡丹や杜若などの季節の花(造花)を大笠の上に飾り付けたものです。
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風流傘(ふりゅうがさ)
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上記の風流傘とは花が異なります。列の結びになります。
斎王代列
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命婦(みょうぶ)
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小桂(こうちき)を着用する高級女官です。花傘をさしかけています。
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女嬬(にょじゅ)
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食事をつかさどる女官です。
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斎王代(さいおうだい)
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かつて未婚の内親王が務めていましたが、現在は京都在住の未婚女性から選ばれています。豪華な十二単衣の重さは30キロもあります。乗っている腰輿(およよ)は四方が開放され御簾(みす)が取り付けてあるので、四方輿ともいいます。
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駒女(むなのりおんな)
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斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向するのでその名があります。
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蔵人所陪従(くろうどどころべいじゅう)
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斎院の物品、会計をつかさどる蔵人所の雅楽を演奏する文官です、それぞれ楽器を持っています。
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牛車(ぎっしゃ)
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本列の牛車とは飾りが異なり、葵と桂のほか、桜と橘が飾られています。斎王の牛車で女房車とも言われています。
社頭の儀
「社頭の儀」は上賀茂神社、下鴨神社両社に到着した際に、それぞれの社頭で行われる儀式で、勅使が御祭文を奏上し、御幣物を奉納した後に、神馬の牽き回し、舞人による「東遊(あずまあそび)」の舞の奉納があります。
拾翠亭(茶室)特別公開
拾翠亭は、京都御苑内に有る五摂家のひとつ九条家の現存する唯一の建物です。葵祭の日には、特別公開されて一般の方でも参観することができます。
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