本隆寺 ほんりゅうじ
- 不焼寺
不焼寺
1730年と1788年の二度の大火では西陣一帯が焼野原となりましたが、鬼子母神の加護により奇跡的に焼失を免れ、それ以降「不焼寺(やけずのてら)」と呼ばれるようになりました。
境内には西陣五井の一つ、無外如大尼(むげにょだいに)が悟りを開いたという名井「千代野井」があります。無外如大尼(千代野姫)が満月の夜、この井戸で水を汲んでいた時、桶の底が抜けて月影が水とともに消えたので、仏道に入ったと謂れを伝えています。
春は桜、夏は百日紅(サルスベリ)、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季折々の景色が楽しむことができます。中でも春の桜は有名で、ソメイヨシノと紅枝垂桜が境内を美しく彩ります。
夜泣止の松
松葉を枕の下に敷くと子供の夜泣きがやむといわれる「夜泣止の松」があります。16世紀、日諦上人が婦人より幼児の養育を頼まれ、その子を寺で預かりますが、毎夜夜泣きがひどく上人を困らせたそうです。そこで上人は夜泣きのたびに、本堂横の松の木の周囲をお経を唱えて回ると、不思議と泣き止んだとか。その子は後に、立派なお坊さんになったそうです。
3300坪の境内
大火を免れた本堂(国指定重要文化財)は京都16本山の中で最も古いものとして今日に伝えられています。祖師堂(国指定重要文化財)・番神堂・鐘楼・経蔵・宝物殿・方丈・信徒会館、また塔頭八院(是好院、玉樹院、本城院、正寿院、玉峰院、本法院、宣妙院、慶成院)が境内を取り巻くように立ち並んでいます。
宝物には、日蓮上人真筆大曼陀羅、法華玄論、十六羅漢絵像、名器三管、法華経七万字版木等があります。
- 所在地
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〒602-8447
京都市上京区智恵光院五辻上ル紋屋町330 - TEL
- 075-441-5762
- 正式名
- 本隆寺
- 創建年
- 1488年(長享2)
- 山号
- 慧光山
- 宗派
- 法華宗真門流
- 本尊
- 三宝尊
- 開基
- 日真
- 文化財
- 法花玄論 10巻・法華経10巻(国・重要文化財) 本堂・祖師堂(府・有形文化財)
- 交通アクセス
- 市バス「今出川大宮」下車、徒歩5分
地下鉄烏丸線「烏丸今出川駅」下車、徒歩15分 - 公式Webサイト
- http://www.hokkeshu.jp/honzan.html
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