安楽寺 あんらくじ
- 京都住蓮山安楽寺
- 松虫鈴虫寺
安楽寺の悲しい由来
鎌倉時代初期、法然上人の弟子住蓮房・安楽房の二人の僧が念仏道場「鹿ヶ谷草庵」を建て、人々に念仏をすすめました。当時、後鳥羽上皇の女官として仕えていた19歳の松虫姫と17歳の鈴虫姫は、両上人から念仏の教えを拝聴し感銘し、密かに出家。このことを知った上皇は激怒し、念仏の教えを説く僧侶に弾圧を企て、二僧は斬首。これに止まらず、法然上人は讃岐へと親鸞聖人は越後へ流刑に処しました。その後、両姫は瀬戸内海の小島で生涯を終えました。両上人亡き後、「鹿ヶ谷草庵」は荒廃しましたが、流罪地から帰京された法然上人が両上人を弔うため草庵を復興するよう命じ「住蓮山安楽寺」と名づけました。
本堂には本尊阿弥陀三像を安置し、傍に住蓮・安楽両上人、松虫・鈴虫両姫の座像、法然上人張子の像などをまつっています。また、境内には住蓮・安楽両上人、そして、松虫・鈴虫両姫のそれぞれの供養塔があります。
住職の顔が見えるお寺
通常非公開のお寺ですが、さくら・つつじ・さつき・紅葉の時期に合わせ、一般公開しています。
本堂では30分おきに住職自らがお寺の縁起や仏像などのお話を丁寧にしてくださります。その本堂には椅子が20~30脚ほど並べてあり、足が不自由な方への細やかな気配りがされています。住職がこのようにお話してくださるお寺はありそうでなかなか無いのでは。これで拝観料500円はとても贅沢に思えます。
お庭も綺麗に手入れしてあり、それぞれの花の季節の度に訪れたくなるお寺です。
大勢の観光客で賑わう南禅寺や銀閣寺から歩いていける距離にありながら、ここは訪れる人も少なくとても静かです。休憩がてら、哲学の道からちょっとそれて、住職のお話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
京野菜朝市
毎月25日に「京野菜朝市」が開催され、安楽寺山門前にてその時期採れた旬の京野菜が並びます。
- 所在地
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〒606-8422
京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21番地 - TEL
- 075-771-5360
- FAX
- 075-771-5360
- 正式名
- 京都住蓮山安楽寺
- 創建年
- 1681年(延宝9)
- 山号
- 住蓮山
- 宗派
- 浄土宗
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 開基
- 住蓮上人、安楽上人
- 文化財
- 本堂・書院(客殿)・山門(国・登録有形文化財) 木造地蔵菩薩立像(市・文化財)
- 料金
- 500円(中学生以下無料)
1,000円(かぼちゃ供養日) - 時間
- 春(さくら・つつじ・さつき)・秋(紅葉)特別公開日のみ拝観可
10:00~16:00 - 駐車場
- なし
- 交通アクセス
- 市バス「錦林車庫前」下車,徒歩約15分
市バス「真如堂前」下車,徒歩約15分 - 公式Webサイト
- http://anrakuji-kyoto.com/
- 備考
- 通常非公開
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