祇園祭を楽しむためにここだけは抑えておきたい見どころ【前祭編】
祇園祭って?
祇園祭は京都八坂神社のお祭で、規模の壮大さと歴史の長さは世界でも有数です。応仁の乱や第二次世界大戦で一時中断したものの千百年余の伝統を有し、毎年7月1日の「吉符入り」から31日の疫神社「夏越祓」まで1カ月に渡る神事が京都に夏を告げます。
祇園祭は疫病神を鎮め退散させる祭礼で主体は氏子たちが担ぐ神輿渡御で、17日の神幸祭、24日の還幸祭には1500人もの担ぎ手が集まります。
祇園祭をすべて網羅したいところですが、1ヶ月にもわたる祭礼なので全ての行事を見るのはなかなか困難。
そこでここでは前祭の抑えておきたいというポイントをピックアップしてご紹介します
山鉾建て@各山鉾町(10日~14日)
日中、各鉾町で鉾、曳山が組み立てられます。規模によって建て方は異なりますが、釘を一切使わず、縄だけで組み立てていく様は必見です。
昨今では観光客が増えなかな見学しづらくなっていますが、タイミング合えば素晴らしい職人技を見ることが出来ます。
ただし絶対に触れたり、中に入り込んだりして邪魔をしないようにしてください。
またこの時季の京都は非常に蒸し暑く脱水症状で救急車で運ばれる人もいます。こまめに水分補給をしてください。
前祭山鉾建て日程(予定)
●10日
長刀鉾 7/10 7:00~
函谷鉾 7/10 7:00~
月鉾 7/10 8:00~
菊水鉾 7/10 15:30~
鶏鉾 7/10 8:00~
●11日
放下鉾 7/11 6:30~
船鉾 7/11 8:00~
岩戸山 7/11 8:00~
●12日
保昌山 7/12 9:00~
山伏山 7/12 9:00~
芦刈山 7/12 8:00~
●13日
占出山 7/13 8:00~
伯牙山 7/13 8:00~
油天神山 7/13 8:00~
木賊山 7/13 8:00~
蟷螂山 7/13 8:00~
白楽天山 7/13 9:00~
太子山 7/13 9:00~
綾傘鉾 7/13 10:00~
郭巨山 7/13 8:00~
●14日
孟宗山 7/14 8:00~
四条傘鉾 7/14 7:00~
前祭 鉾曳初@各山鉾町(12日~13日)
鉾町内の人々により囃子を奏しつつ、それぞれの町内で鉾を曳きます。
鉾によっては始まる前に行って並べば曳かせてもらえることもあります。
前祭鉾曳初日程(予定)
●12日
長刀鉾 7/12 15:30~16:30
函谷鉾 7/12 14:00~
月鉾 7/13 13:00~
鶏鉾 7/12 14:30~
菊水鉾 7/12 15:00~
●13日
放下鉾 7/13 15:00~
岩戸山 7/13 15:00~
船鉾 7/13 15:00~16:00
前祭宵山(14日~16日)
コンチキチンと祇園囃子が鳴り響く中、23基の山鉾の駒形提灯に灯がともされ、大勢の人出でにぎわいます。
15日、16日には歩行者天国が出来、夜店があちこちにいっぱい出ているので浴衣を着てお出かけしてみては如何でしょう?
また八坂神社や各山鉾の会所では厄病・災難除けのお守りである「粽(ちまき)」や扇子、御朱印が授与されます。
いろいろ回って集めてみましょう!
※祇園祭の時季の京都は非常に夕立が多いのも特徴です。少し荷物になりますが雨具は持って行った方が無難です。
駒形提灯
暗くなった街に浮かび上がる駒形提灯は京都の夏の風物詩。
駒形提灯の灯を見つめながら「コンコンチキチン・コンチキチン」のお囃子を聞く。風流ですね。
また16日の宵山祇園囃子の函谷鉾のフィナーレとして、アップテンポのお囃子の後に駒形提灯の灯が消され「ドーン」という音とともに、いっきに提灯が落とされる光景は圧巻です。
屏風祭り
各山鉾町の町屋では格子をはずし、通りから見えるようにして家宝の屏風、道具を飾ります。
いけばな展
八坂神社前の祇園石段下から烏丸までの四条通りの有志のお店ではいけばなの名家名流が競い合うストリートギャラリーが開催されています。
日和神楽
翌日の山鉾巡行の晴天を祈念し、各山鉾町の囃子方が町家から四条御旅所の間を往復する間、祇園囃子を奏する。長刀鉾は所定のコースを通り八坂神社にて囃子を奉納します。(はっきりとした時間は決まっていないため、出発を見るにはその鉾の近くで邪魔にならないように待っていましょう。)
前祭 山鉾巡行(17日)
長刀鉾の稚児が山鉾巡行前に「注連縄(しめなわ)」を太刀で切り落とします。これによって結界が解き放たれ、各山鉾は神域へ進むことができるようになり、巡行が始まります。また、山鉾巡行の順番がくじ取り式で決まった順番になっているかを京都市長が奉行役となり「鬮改め(くじあらため)」で確認します。
神幸祭(17日)
17日の山鉾巡行が行われた後の夕刻、八坂神社で出発の儀を執り行ないます。 山鉾巡行は祭神【素戔嗚尊 (すさのをのみこと) ・櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと) ・八柱御子神 (やはしらのみこがみ)】の来訪のための、いわばお清めのような意味合いがあるとされています。 祇園祭では山や鉾が取り上げられがちですが、祭りの主役は神輿です。
八坂神社を出発した御神輿は、主に鴨川以東、河原町などを通り、同日夜四条寺町の御旅所に入ります。後祭山鉾巡行、花傘巡行の行われる24日まで滞在し、24日夕方より今度は寺町通以西の区域をまわり、夜遅くに八坂神社に戻ります。
以上、数ある祇園祭の前祭のイベントのなかでも比較的人気のあるものを紹介しました。
詳しい日程は祇園祭特集 日程表( https://kyoto-design.jp/special/gionmatsuri/schedule )をチェック!
- 八坂神社
※当サイトに掲載の内容はすべて掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は念の為事前にご確認ください。