京都の重要文化財巡り【旧三井家下鴨別邸】

京都・下鴨にある「旧三井家下鴨別邸」は、江戸時代から続く三井家が別邸として使用していた建物で、現在は重要文化財に指定されています。

今回は「竣工100周年記念事業」ということで、普段は公開されていない主屋2階まで見学できる特別公開が行われていました。

大正時代の日本建築を、実際に空間として体感できる貴重な機会でした。

敷地に入ると、外の観光地の賑やかさとは少し離れたような、ゆったりとした静けさが広がっています。
来訪者の方々もそれなりに居られましたが、皆さんそれぞれのペースで建物や庭を眺ることができ、落ち着いた雰囲気で見学できました。

庭の緑や、さりげなく飾られた季節の花が目を和ませてくれます。

建物には、当時の木材や手仕事によるガラスがそのまま残されており
（触れることはできませんが、視覚的にも現代のガラスとは違った美しさがありました）、

さらにトイレや洗面所、浴室など、生活空間としての部分も見学できました。

歴史ある日本建築の美しさや、当時の暮らしの空気を感じられる場所でした。

旧三井家下鴨別邸では、建物見学だけでなく、季節に合わせたアート展示やお茶席体験など、さまざまなイベントが開催されています。

古い建物が好きな方や、落ち着いた静かな時間を過ごしたい方には特におすすめの場所。

100年の時間がそのまま積み重なった空間に、静かに身を置くことができる場所でした。