杉本家住宅 すぎもとけじゅうたく

杉本家は、もとは「奈良屋」という屋号を持つ呉服商で、京呉服を仕入れて関東地方で販売する「他国店持京商人」として栄えました。1743（寛保3）年に烏丸四条下ルで創業し、1767（明和4）年に現在地に移りました。
現在の建物は、蛤御門の変の「元治の大火」のあと、1870（明治3）年に再建されたもの。主屋は表屋造りの形式を備え、京格子、出格子、大戸、犬矢来、土塗りのむしこ窓など、昔ながらの京町家のたたずまいがそのまま残されており、市内に現存する町家にあっては最大規模に属します。
その建築・文化的価値が高く評価され、焼け残った土蔵3棟とあわせて、平成2（1990）年2月に京都市の有形文化財に指定、平成22年（2010年）6月に国の重要文化財に指定されました。
現在、年中行事の公開や年三回の企画展を開催しているほか、その他様々な催しも随時開催されています。

※現在、築150周年記念事業「大屋根葺替工事中」です。日時などの詳細は、HPをご参照ください。