東寺
新幹線が京都駅に近づくと、まず目に飛び込んでくるのが、弘法大師・空海が開いた東寺に建つ五重塔です。その高さは約55mと19階建てのビル相当。木造の建築物としては日本一の高さを誇り、国宝にも指定されています。着工から完成まで50年もの歳月を費やし、落雷による火災などで何度も焼失再建を繰り返し、現在の塔は5代目にあたります。内部には、空海が唐より持ち帰った仏舎利が納められており、大日如来に見たてた心柱を中心に、周囲を如来や菩薩が取り囲む極彩色の密教空間が広がっています。通常、内部を見ることができませんが、春と秋に特別公開されています。