紫式部ゆかりの地めぐり

2024年の大河ドラマは「光る君へ」。
日本最古の長編小説『源氏物語』を書いた紫式部が主人公です。
『源氏物語』は京都を舞台にした恋愛物語で、絶世の美男子・光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会が描かれている全54帖の物語です。

また、紫式部は平安時代中期に生まれた女性で、彼女の文筆生活や物語世界観も主に京都を舞台にくりひろげられました。
当時、紫式部が足を運んだとされるスポット、そして物語に登場する社寺など紫式部のゆかりの地を散策し、平安時代に思いを馳せてはいかがですか?

京都御所

源氏物語では光源氏が生まれ、多くの時間を過ごしたとされる京都御所。築地塀をめぐらした御所内には、紫宸殿をはじめ、清涼殿や小御所など王朝時代を感じる雅かな面影を十分にとどめています。
藤原道長邸であった土御門邸や紫式部が仕えたとされる枇杷殿も京都御苑内にあり、現在は駒札が立つばかりですが、ぜひ探してみてください。

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京都御所

徒歩 徒歩 約5分

廬山寺

京都御苑の清和院御門から東側へ出たところにある寺で、紫式部の邸宅跡と言われています。
もともとこの地は、紫式部の曽祖父である藤原兼輔の邸宅があったところで、屋敷は紫式部の親族へと受け継がれました。紫式部もこの邸宅で育ち、結婚生活を送り、一人娘の賢子を育て、そして『源氏物語』を執筆したと伝わります。
 
また、境内には、紫式部とその娘・大弐三位の歌碑も建てられています。
6月末~9月初旬には本堂前の「源氏庭」に桔梗が咲き誇ります。美しい庭を眺めながら、源氏物語を執筆している紫式部に想いを馳せてみてはいかがですか。

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廬山寺

バス 市バス 「府立医大病院前」乗車〜「新葵橋」下車、徒歩約3分

下鴨神社

下鴨神社は源氏物語の「須磨」の巻に出てきます。帝への謀反の疑いをかけられた光源氏が須磨に流される前に、下鴨神社の糺の森で歌を詠むシーンがあります。都を離れる心境を歌った象徴的な場面に登場することからも、平安貴族と下鴨神社の強い結び付きが感じられます。
また、縁結おみくじは、桐壺や若紫といった源氏物語の五十四帖の巻名が付いたおみくじで、男性用には束帯、女性用には十二単と、平安時代の貴族装束をイメージしたデザインで人気です。

また、下鴨神社と上賀茂神社の例祭である葵祭(賀茂祭)は、源氏物語の「葵」の巻に出てきます。光源氏の正妻である葵の上と、元恋人の六条御息所の牛車が葵祭見物の場所を巡って争う様子からも、下鴨神社や葵祭が当時から人々の信仰を集めていたことがうかがい知れます。

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下鴨神社

バス 市バス 「下鴨神社前」乗車〜「上賀茂神社前」下車、徒歩約2分

上賀茂神社

境内にある「片岡社」こと片山御子(かたやまみこ)神社は、縁結びの神様として知られており、紫式部もお参りに訪れたことが、『新古今和歌集』に綴られた和歌からもうかがえます。
お祀りされているのは、主祭神「賀茂別雷大神」の母「玉依姫命」。平安時代から縁結び、恋愛、家内安全、子孫繁栄、安産の神として信仰を集めています。
また紫式部の姿と和歌に登場するホトトギスが描かれているハート型の絵馬が人気を集めています。

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上賀茂神社

バス 市バス 「上賀茂神社前」乗車〜「乾隆校前」下車、徒歩約2分

千本ゑんま堂

小野篁(おののたかむら)によって平安時代に創建された寺院で、式名称を「引接寺」という高野山真言宗の寺院です。
境内にはある紫式部の供養塔は、あの世で不遇な姿の紫式部の姿を思い、成仏させるために建立したと伝えられています。
また、後世の源氏物語を愛した人たちが、閻魔大王の補佐役をしていた伝説を持つ小野篁を一緒に祀ることで、紫式部を供養したのではないかとも言われています。

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千本ゑんま堂
プレイス

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