京の花暦

京の花暦

KYOTOdesign花暦見ごろ表

  • 前月
  • 初旬
  • 中旬
  • 下旬
  • 翌月
  • ウメ
  • アセビ
  • カンツバキ
  • センリョウ
  • ツバキ
  • フダンザクラ
  • ロウバイ

2月の花

梅(ウメ)

2月初旬~3月下旬

梅は古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。中国原産で日本には薬用として渡来しましたが、その花の美しさから奈良時代には花見といえば梅のことを指したと言われています。和歌の題材としてももてはやされ、「万葉集」にも多く詠まれています。また、学問の神様として知られる菅原道真が梅をこよなく愛したことから、全国各地の天満宮ではそのシンボルとして植えられています。

主な名所

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特集

⇒京の梅

梅(ウメ)に関する和歌

  • 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

    紀貫之

馬酔木(アセビ)

2月初旬~4月下旬

ツツジ科の植物で、色は白からピンクまであり、スズランのような壷形のかわいい花をいっぱい咲かせますが、葉には毒性があります。「馬」が葉を食べると神経が麻痺し「酔」ったような状態になる「木」というところから名前が付けられました。奈良時代に書かれた「万葉集」の中でも「我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり」と読まれるなど、古くから自生していたと考えられます。

主な名所

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馬酔木(アセビ)に関する和歌

  • 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の 馬酔木の花の 今盛りなり

    作者不明

寒椿(カンツバキ)

1月初旬~2月下旬

椿は奈良時代の「日本書紀」に、神聖な樹木として登場しており、また「万葉集」でもうたわれており、古くから親しまれていた植物の一つです。早咲きのものは真冬にも開花するので、雪の中の深紅の椿の花は、とても美しく強い印象を残してくれます。その姿は正岡子規の「寒椿力を入れて赤を咲く」でも有名です。花びらの数は14枚以上、八重咲きで濃い紅色が多いとされています。また花には香りはなく、花びらにはあまりシワが出来ません。

主な名所

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寒椿(カンツバキ)に関する和歌

  • 寒つばき 深紅に咲ける 小さき花 冬木の庭の 瞳のごとき

    窪田空穂

千両(センリョウ)

12月~2月下旬

鮮やかな緑色の葉と赤い実が特徴的な常緑樹で、お正月の時期に赤い実を実らせる事から縁起の良いものとされ、江戸時代には、多くの園芸品種が作られ人気を博したと言われています。江戸時代までは、「仙寥花(センリョウカ)」と呼ばれていましたが、見た目の似ている万両よりも実つきがまばらなことと、縁起をかつぐ意味を込めて千両になったといわれています。 直径5~7mmの真っ赤な果実を5〜10個、葉の上に固まってつくのが特徴です。

主な名所

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千両(センリョウ)に関する和歌

  • 吾が屋前の 花橘の いつしかも 珠に貫くべく その実成りなむ

    大伴家持

椿(ツバキ)

2月初旬~4月下旬

「万葉集」に歌が詠まれているほか、「古事記」には「都婆岐」の記述、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されているなど、歴史も古い日本を代表する樹木です。室町時代には観賞用として盛んになり、戦国時代には豊臣秀吉などにより茶の湯の茶花としても好まれました。ただし花首から落ちる散り方から「首が落ちるので縁起が悪い」と武士には敬遠されていたとも言われています。

主な名所

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不断桜(フダンザクラ)

11月中旬~2月下旬

不断桜は四季を問わず5弁の花をつけるサトザクラの品種で、秋から次の年の春まで花を咲き続ける珍しい桜です。 京都では大原にある実光院の「契心園(けいしんえん)」というお庭の不断桜が有名で、秋には燃えるように真っ赤に染まる楓と、薄桃色の桜を同時に目にすることもできる珍しい場所です。

主な名所

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蝋梅(ロウバイ)

1月初旬~2月下旬

まるで蝋細工のような光沢のある、艶やかに透き通った見た目が特徴的な黄色い小花。寒さが一番厳しい真冬の時期に、甘く芳しい香りのする花としても人気です。梅と名は付くが梅の仲間ではなく、ロウバイ科の落葉低木で、中国原産。江戸時代初期に日本へと伝わって、樹木として観賞される他、盆栽や生け花などに広く愛されてきました。

主な名所

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蝋梅(ロウバイ)に関する和歌

  • 蝋梅は 夢のごとくに 花咲けり 任那日本府 ここにほろびし

    岡野弘彦

京都貴船 川床料理 べにや