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初夏を感じる京都〜東福寺の青もみじ〜

投稿日 2018/05/02

投稿者:
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初夏の東福寺

桜の季節が過ぎ去り、気がつけばもう4月も終わりを迎え、だんだんと日差しが強くなってきました。

初夏の京都では青々と茂るさわやかな青もみじが目立ちます。

そこで青もみじを見に行こうと、秋には橋廊「通天橋」から眺める紅葉で大変な人気がある東福寺にやって来ました。

東福寺は鎌倉時代、摂政九條道家により東大寺と興福寺から「東」「福」の二字を取り「東福寺」と創建されました。

境内には諸堂が立ち並び三門、法堂、仏殿、作庭家・重森三玲により作られた「方丈庭園」をはじめ、その多くは国宝や国の重要文化財に指定されています。

秋の紅葉シーズンは大変人気なスポットであるため少し忙しなくなってしまいがちですが、初夏の東福寺ではゆっくりとした雰囲気で落ち着いた時間を過ごすことができます。

通天橋を望む

方丈と開山堂を結んで架かる「通天橋」から眺める渓谷・洗玉澗の景色は絶景なのですが、臥雲橋から望む通天橋と渓谷は青もみじによる広大な空間をより肌に感じることができます。

秋と違い撮影の規制がかけられていないため、思う存分景色を独り占めしながらカメラを向けることができるので、写真好きな人には是非この季節に一度は訪れてほしい名所です!

この日は運良く快晴だったので、空に映える新緑の緑色が眩しいほどに輝いていました。

日本最古で最大の三門

東福寺には見所がたくさんあり、どれも魅力的なのですが本堂の正面に建てられた三門は、現在に残る禅寺の三門としては日本最古で最大の大きさを誇ります。

日本最大と言葉で聞いても想像がつかないかもしれませんが、実際に近づいてみるとその迫力に本当に驚きました。

三門前の思遠池からまっすぐに視線を向けると、三門越しの本堂をみることができます。

そして今の季節はまだでしたが梅雨が終わる頃には、思遠池に蓮の花が咲き大変綺麗なのでまたその季節にも伺ってみたいですね。

方丈庭園

東福寺の方丈には東西南北に四庭が配され、「八相成道」に因んで「八相の庭」と名付けられています。

昭和十四年(一九三九年)に作庭家・重森三玲によって完成されたもので、鎌倉時代と現代の芸術的構成が折り重なった庭園として世界的にも有名です。

入口から進むと右手に東庭が見えます。

東庭は雲のような模様に円柱の石で北斗七星を構成し、後方には天の川を表した生垣があり、まるで夜空が広がっているかのような小宇宙を作り出し北斗の庭と呼ばれています。

そして左手には広々とした南庭が見渡せます。

巨大な長石を立てたり横に寝かせて配置し、奥の築山は五山になぞらえて置かれています。

これまでは自然の山の表現であった苔山を五山に見たてた重森三玲らしい表現で、しばらく縁側に座って眺めることができるので腰を下ろしてゆっくり見渡して見てください。

西庭

順路通りに進むと西庭が見えてきます。

市松模様をサツキの刈り込みと葛石によって再現しています。

少し進むと、「通点台」と呼ばれる舞台があり、ここからは渓谷・洗玉澗を一望でき、異なる視点から青もみじを捉えることができる絶好のフォトスポットです。

北庭

最後に北庭がありあす。

北庭は西庭より小さいサイズの市松模様が苔と敷石により表現され、背景の青もみじとのコントラストが素晴らしいです。

秋には紅葉し、さらに色彩豊かな庭となります。

最後に

初夏の東福寺にはまだまだ紹介していない特別公開や景色がたくさんあります。

例えば、今回は撮影ができなかったのですが、龍吟庵の重森三玲による庭も前衛的でとても魅力的な空間であったり、異なる橋からの絶景だったり、自分の好きな場所を見つけてみてください。

秋だけでなく、それぞれの季節の魅力を探しに一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

※このページの内容は掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は事前にご確認ください。

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