祇王寺〜みどり芽吹く京都〜
投稿日 2021/08/11
新緑の京都
京都は春の桜や秋の紅葉がとても有名ですが、初夏の新緑でも風情ある一面を覗かせてくれます。
今回はそんな新緑が素敵な嵯峨・嵐山エリアのお寺「祇王寺」をご紹介致します。
祇王寺はかつて平清盛から寵愛を受けていた「白拍子の祇王」が都を追われた後に入寺した尼寺として知られています。
実は本来の祇王寺の建物自体は明治初年に廃寺となっており、現存する御堂は明治28年、当時の京都府知事が祇王の話を聞きつけ寄付した建物だそうです。
いざ敷地内に足を踏み入れると、目の前には高々と竹林がそびえ、青紅葉をふんだんに湛えた楓の木々とそのさざめき、そして鳥のさえずりに包まれます。
また足元に視線を落とすと、小径の両側に苔が一面に広がり、木々の陰影と木漏れ日とが相まって鮮やかなグラデーションを描いています。
小さいながらも、街の喧騒の届かない浮世離れした空間が魅力的なお寺です。
辺り一面の苔と、柔らかな木漏れ日
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