京都の庭園をご紹介します。
今回は岡崎方面の庭園です。

平安神宮

明治時代の代表的な日本庭園として知られている平安神宮神苑は、社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭からなっています。
総面積約10,000坪の広大な池泉回遊式庭園で、春の紅しだれ桜、初夏の杜若・花菖蒲、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に風光明媚な趣を見せてくれます。
平安京千年の造園技法の粋を結集した庭園として、1975年に国の名勝に指定されています。

無鄰菴

無鄰菴は、国指定名勝であり、明治・大正時代の政治家 山縣有朋の別荘です。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、敷地の大半を占める庭園は、施主山縣有朋の指示に基づいて、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作です。
洋館の2階には、伊藤博文らと山縣有朋が日露開戦に向けて話し合った「無鄰菴会議」に使われた部屋があり、当日の様子を今に伝えます。また、数寄屋建築の母屋の庭園カフェからは180度のパノラマが広がり、有朋の目線を味わうことができます。

金地院

南禅寺の塔頭の一つである金地院。小堀遠州が作庭した枯山水の庭は国の特別名勝で「鶴亀の庭」と呼ばれ、木と石で鶴と亀が表現されています。
名前の通り、白砂で広大な海を表し、鶴島と亀島を浮かべた蓬莱神仙思想に基づいた鶴亀庭園となっており、国指定の特別名勝庭園の一つにも数えられています。

天授庵

南禅寺の塔頭の一つである天授庵。幾何学的な石畳を中心にした枯山水庭園の方丈前庭(東庭)と池泉回遊式の書院南庭という趣の異なるふたつの庭園があります。
東庭は、小堀遠州のアイデアを生かした庭園といわれ、白砂の庭を苔に縁取られた菱形の敷石が横切り、サツキの刈り込みが美しい枯山水庭園。池泉回遊式の南庭は明治時代に手を加えられていますが、南北朝時代の古庭の味わいを今に伝える名園です。

南禅院

南禅寺の塔頭の一つである南禅院。南禅寺の発祥地といわれています。京都では唯一といわれる鎌倉時代作庭の庭園があり、鎌倉時代の第90代・亀山天皇が自ら作庭し、日本初の作庭家ともいわれる夢窓疎石(むそうそせき)が完成したと伝わります。
方丈の西は苔の庭、南には曹源池が広がり、石組みから滝壺に落ちる水音が庭園に響きわたります。吉野の桜、難波の葦、竜田の楓などを移植して作られたといい、背後の東山の借景とあわせ楽しむことができます。京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されています。

南禅寺

京都を代表する寺院の一つで、臨済宗南禅寺派の大本山。
重厚な堂宇が並び、春の桜、初夏の青もみじ、秋の紅葉、境内を流れる琵琶湖疏水の水音も爽やかです。
国宝指定されている方丈前に広がる枯山水庭園は、通称「虎の児渡しの庭」と親しまれており、大方丈と庭園、借景となる大日山が見事な調和を図っており、優雅枯淡で品格のある庭園となっています。

永観堂

“秋は紅葉の永観堂”と言われるほど昔から紅葉で名高い、永観堂。
浄土宗西山禅林寺派の総本山で、山上には多宝塔があり、ここから京都市内の素晴しい眺望が楽しむことができます。
白砂にサツキの方丈西庭、池を中心とした池泉式の方丈北庭、枯山水と池の融合した方丈南庭とそれぞれ趣きの異なる三つの方丈庭園があります。
また、境内の中心にある放生池に映り込む紅葉と東山の借景、本堂の眺めは絶品です。

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