ユネスコの世界遺産は地球の成り立ちから、人類の歴史を引き継ぎ、今に残る過去からの財産で、
国境を越え世界中の人々で共有し、次の世代へ残すべき『たからもの』です。
世界遺産は、文化遺産・自然遺産・複合遺産の3つに分類され登録されます。
そのうちの文化遺産として『古都京都の文化財』が1994年に登録され、
17ヶ所の寺院、神社、城で構成されています。
古代山城の豪族賀茂氏の氏神として知られる神社。賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに平安時代以降「山城国一之宮」となりました。
見所:古典様式を忠実に受け継ぐ神社建築
下鴨神社とともに賀茂神社(賀茂社)と総称され賀茂神社両社の祭事である葵祭で有名です。
境内は緑あふれる広大な敷地で、一の鳥居から二の鳥居までは、競馬(くらべうま)などの五穀豊穣の神事が行われる開放的な芝生となっています。
社殿は本殿など2棟が国宝、34棟が重要文化財、境内は史跡に指定されています。
現在の本殿と権殿は1863年(文久3)に造替されたもので、東西に並んで配されており、共に正面3間,側面2間で正面に向拝をつけた流造ですが、正面の流れを長くしている点にこの形式の古制がよくしめされています。
京都市左京区と滋賀県大津市の比叡山全域を境内とする寺院です。
山上から東麓にかけ東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)等、三塔十六谷の堂塔が点在しています。
平安時代初期の僧侶最澄により開かれた天台宗の総本山であり、住職(貫主)は天台座主と呼ばれ、末寺を統括しています。
最澄の開創以来、高野山と並ぶ平安仏教の中心となり、天台法華の教えだけではなく、密教や禅、念仏も行なわれ、皇室や貴族の尊崇を得て大きな力を持ちました。
数々の名僧も輩出し、日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍の他、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮等、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されます。
※このページの内容は掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は事前にご確認ください。