京の花暦
KYOTOdesign花暦見ごろ表
- 前月
- 初旬
- 中旬
- 下旬
- 翌月
- イチョウ
- ウメモドキ
- サガギク
- サザンカ
- ツワブキ
- フダンザクラ
- ムラサキシキブ
- モミジ
11月の花
銀杏(イチョウ)
11月中旬~11月下旬
秋の空を黄金色に彩るイチョウ。今では街路樹としても人気です。イチョウ目で現生している唯一の種で、近縁種がなく「生きている化石」とも言われます。水分を多く含むイチョウは火に強いため、防火用の木として寺社で盛んに植えられており、大火の際にイチョウが寺や人々の命を守ったという話は有名です。また、漢字名の「銀杏」は、種子が銀白で形が杏(あんず)の果実に似ているところからつけられました。
主な名所
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銀杏(イチョウ)に関する和歌
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年々の 翠かえるを 唇に触る おそき芽ぶきの 公孫樹おさなく
木田そのえ
梅擬(ウメモドキ)
9月中旬~1月下旬
梅擬といえば、本田正純。家康、秀忠と仕えたものの、失脚して幽閉されました。そして「日だまりを 恋しと思う うめもどき 日陰の赤を 見る人もなく」という歌を詠んだと伝えられています。山地の湿ったところに生え、高さは2~3メートルほど。葉が梅に似ています。花の時期は薄紫、実がなる時期は鮮やかな赤と、色の移り変わりにも心ひかれます。(文・よしかわまり)
主な名所
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梅擬(ウメモドキ)に関する和歌
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つぶらなる 赤き実の照 る ウメモドキ さわやかにして 神無月ゆく
鳥海昭子
嵯峨菊(サガギク)
10月下旬~11月下旬
江戸菊や肥後菊と並ぶ日本を代表する古典菊の一つで、最も古い系統をひく古典菊として日本三大名菊とされています。京都の大沢池に自生していた菊を、大覚寺で品種改良を行い完成した品種群で、優雅で繊細なのが特徴です。嵯峨天皇の離宮の御殿から鑑賞しやすいように普通の菊よりやや高い約2mに仕立て上げられ、また花の数は下から七輪、五輪、三輪の「七五三」に剪定するのがいけばな嵯峨御流の基本とされています。
主な名所
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山茶花(サザンカ)
11月~1月下旬
山茶花(サザンカ)に関する和歌
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山茶花の 樹相めでたし 寒天に きらめく諸葉 白き花ばな
窪田空穂
石蕗(ツワブキ)
10月初旬~11月下旬
晩秋から初冬にかけて、太い花茎の先に4〜5cmぐらいの菊に似た花を10輪位咲かせます。花の色は鮮やかな黄色で、葉はフキに似た濃い緑色で表面には光沢があります。日陰でも良く育ち、冬でも緑の葉が茂ることから、庭園で良く植えられる花です。岩の上など厳しい環境でもたくましく育つことから「石蕗」と書いてツワブキと読ませます。
主な名所
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石蕗(ツワブキ)に関する和歌
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さびしらに 枝のことごと 葉は落ちし 李がしたの 石蕗の花
長塚節
不断桜(フダンザクラ)
11月中旬~2月下旬
不断桜は四季を問わず5弁の花をつけるサトザクラの品種で、秋から次の年の春まで花を咲き続ける珍しい桜です。 京都では大原にある実光院の「契心園(けいしんえん)」というお庭の不断桜が有名で、秋には燃えるように真っ赤に染まる楓と、薄桃色の桜を同時に目にすることもできる珍しい場所です。
主な名所
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紫式部(ムラサキシキブ)
9月下旬~12月下旬
名のように、実の薫るような紫色と女性的なイメージのごとく、淡い紫色に連なって咲く花も愛らしいです。もちろん『源氏物語』の作者にちなんで名づけられましたが、もとは「ムラサキシキミ」と呼ばれていたことも由来のひとつだとされています。紫色の実は3ミリほどで、鳥たちの好物でもあります。鑑賞しているとシャッターチャンスがたくさん訪れるかもしれません。(文・よしかわまり)
主な名所
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紫式部(ムラサキシキブ)に関する和歌
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玉紫 つづりし腕輪 よろこびて 紅葉山ゆく 愛し子幼く
静
紅葉(モミジ)
11月下旬~12月上旬
野山を真っ赤に染める姿は、まさに日本の秋の風物詩。「もみじ」は秋に紅葉する様々な木々を総称する言葉で、主に「カエデ」のことを指します。葉は手のひら状に切れ込んだ形が特徴的で、緑色から黄褐色を経て赤色に変化します。また、いにしえより和歌や様々な芸術の題材にもなっています。百人一首をはじめ、「秋の夕日に 照る山もみじ」が歌い出しの童謡「紅葉(もみじ)」は有名です。
主な名所
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特集
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